2018年5月11日金曜日

ポルトガル語スラング(ブラジル豆知識)

もう過去の話だけど、最初にブラジルに到着した時には、英語がほとんど通じなくてひどく狼狽えた。以前訪れたポルトガルは、(観光客慣れしているという前提はあるにしても)タクシーやスーパーで問題なく英語でコミュニケーションできたが、サンパウロでは英語が通じない。道を歩いている人に英語で道を尋ねてもほとんどポル語で返されて困惑する。(この場合、行きたい場所を連呼すると、あっちだ!と指差して教えてくれることが多いけど、大体適当で間違っていることが多い)


旅行の際でも、こんにちは(Ola/オラ)や、ありがとう(自分が男性の場合はObrigado/ブリガード、女性の場合はObrigada/オブリガーダ)位は調べるが、生きている言葉は中々学びにくい。ちょっとポルトガル語が分かるようになってくると、教科書には載っていないスラングのような言葉が話されていることに気づいた。現地ならではのブラジルポルトガル語のスラングを、備忘を兼ねてまとめてみた。ちなみに、この手のスラングのことをポルトガル語ではgijria(ジリア)と呼ぶ。

【E ai?(イアイー?)】
ブラジルでの挨拶は、おはよう(Bom dia/ボンジーア)やこんばんは(Boa noite/ボアノイチ)の後に続けて、How are you?的な言葉を使う。教科書的にはComo vai?(コモヴァイ/結構フォーマルな印象で、初対面の人や自分の会社の社長などに使っているイメージ。日常生活ではほとんど聞かないが、稀にスペイン語圏の人が使う)やTudo bem?(トゥードゥベン?/会社でもプライベートでもよく使う最もポピュラーなもので、ブラジル人が自分の上司にも使っていた)が正解。ただ、堅苦しい表現が好まれないのか、友人やオフィスの同僚間では、このE ai?という表現がよく使われていた。感覚としては、「どうよ?」くらいで、日常生活ではこっちのほうがよく聞く印象。逆にこれをブラジル人から言われるようになれば、少しは仲間意識を持たれているということかもしれない。

【Valeu!(ヴァレウ)】
カジュアルなありがとうの表現で、どちらかというと若者言葉な印象。こちらは上記ほど頻繁には使われておらず、日本語でサンキューというのに近い感じ。(なので、上司や目上の人にはほとんど使わない)仲良くなったブラジル人に使うと、「お、こいつ」みたいな感じでニヤッとされるので、語学学校の先生位に使用は留めておいたほうが無難。

【Legal(リガゥ)】
本来の意味は、書いて字のごとく「法律的な」だが、現地の口語で「いいね」や「イケてる」のようなほめ言葉として浸透している。Whatと同じ意味のQue(ケ)を頭につけてQue legal(ケ リガゥ)というような使い方もする。こちらの浸透度は結構高く、目上の人にも使っているのを見たことがあるので、そこまで砕けた表現ではなさそう。ブラジル人は人を褒める達人で、これ以外にも色々な褒める表現がある。

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