2019年7月24日水曜日

南米の気候について(南米雑感)

海外で生活すると、文化の違いや考え方のギャップに驚くこともあるが、地味に堪えるのは気候だと思う。旅行などで訪問する国や都市については、旅装の準備もあることから大まかには調べて寒暖差に対応できるようにしていくと思うが、生活するとなると(普通は逆のはずなのに)途端に思い込みで行動してしまいがちになる人もいる。


ブラジルに駐在していましたというと、リオ・デ・ジャネイロのイメージなのか常夏の国でうらやましい、と言われることがある。そう思っていた時期が私にもありました。広大な土地を持つブラジルでは都市によって気候は大きく違うので78月(南半球なので日本と季節は逆のため冬になる)には寒い南の地域(同じく南半球なので、南極に近い南側の地域が寒く、赤道に近い北側の地域が暑い)には雪が降ることもある。自分が暮らしていたサンパウロでも、2回雪が舞う光景を目にしており、薄手のダウンがないと冬は厳しい。


また、標高や地形も大きく気候に影響している。軽井沢と同じくらいの標高があるサンパウロでは、昼夜の寒暖差が激しく、湿度は低めで過ごしやすい。エアコンがなくても夏は問題ないくらい。リオ・デ・ジャネイロは沿岸部にあり、湿度は高めで夏はエアコンがないと生活できない。また、ブラジルではないが、コロンビアの首都ボゴタ(標高約2,600m、富士山の6合目より少し高いくらい)やエクアドルの首都キト(標高約2,900m)等、高地すぎて酸素が薄く体が慣れるまでしんどい都市もある。


日本と比べると気候の振れ幅が大きいことが多いので、中南米に限らず海外で生活する時には、旅行以上に気候は入念に調べておいた方がいいと思う。これを読んで一人でも8月のサンパウロで風邪をひく人を減らせれば幸いです。

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