2019年8月20日火曜日

南アルプス 仙丈ケ岳へのアクセス方法(登山メモ)

201983日に、南アルプスの仙丈ケ岳に行ってきた。ガイドブックやネットには中級レベルで日帰り登山できると書いてあったが、特に東京から来る人には絶対に山小屋泊の登山をおススメしたい。登山コースについては色々とネットで情報があるが、東京からのアクセスについてはほとんど情報が載っていないので、東京から仙丈ケ岳に行こうと考えている人向けに、現時点でのアクセス情報をまとめてみる。


南アルプスの主要な登山口は、今回利用した北沢峠(南アルプス北部にある、仙丈ケ岳や甲斐駒ヶ岳の登山口として有名)と、もう少し南にある広河原(日本第二位の標高を誇る北岳を含む白根三山、鳳凰三山等、南アルプスの有名どころにアクセスできる登山口)の2つだが、どちらもハイシーズンの夏にはマイカー規制がかかる。今回の仙流荘や、広河原であれば夜叉神峠等までしか自家用車で乗り入れできず、そこからはバスでしか移動できないが、狭い道に街灯などほぼない道で、安全のためか最終バスは16時北沢峠発とかなりシビアな運航スケジュール。そのため、日帰りで仙丈ケ岳や甲斐駒ヶ岳に行こうとすると、東京からのアクセスでは夜行バスの1択になる。


電車の場合でも始発の新宿発あずさが甲府に到着するのは8時過ぎで、そこから広河原まではバスで2時間かかるので、電車を利用しての日帰り登山は、帰りに北沢峠の山小屋に泊まる選択肢を取らない限り、一般の人にはかなり厳しいと思う。(仙丈ケ岳の往復は標準で7時間程度かかるので、最終バスに間に合わない)


<今回利用した移動手段>
1.  夜行バス 毎日アルペン号(金曜日23時に竹橋発⇒土曜日5時過ぎに仙流荘着)
毎日新聞社が運営している「毎日アルペン号」が夜23時に竹橋の毎日新聞社前から出ていたので予約。ハイシーズンということもあってか料金は9,500円と高め。使用する機材については事前に下調べしたいなかったが、これがいけなかった。。。バスの運行はいくつか会社があるようなので、すべてがこの機材とは言い切れないが、この値段で普通の観光バス!偶然となりに人がいなかったが、全然眠れず。朝5時頃に仙流荘に到着し、そこから更に別のバスで北沢峠に行き、登山口の到着は630分頃となった。登山口にダイレクトに早朝つけるというメリットはあるが、疲れが残るデメリットは見過ごせないし、この値段であればもっと別のルートが考えられたかもしれないと思うと少し悔しい。




2.  路線バス 南アルプス林道バス(土曜日545分過ぎ仙流荘発⇒同日630分北沢峠着)
仙流荘前にバスがついた時には、既に北沢峠行きのバス待ちで長蛇の列ができていた。すぐにチケットを購入し並ぶと、10台のバスの内最後の1台にぎりぎり座ることができた。この10台のバスが順次北沢峠と仙流荘を往復しているようで、最後の1台を逃すと20くらいは待たないといけない。バス料金は現金のみ受付で1,360円。ここの移動についてはバスが古くて山道なので道が悪いという以外は、特段問題なかった。帰りに利用した広河原行きバスよりも景色がよく、バスの運転手さんが見所スポットをいくつか教えてくれるサービスが嬉しかった。




<次回以降使おうと考えている移動手段①(別の夜行バス)>
この記事を書いている2019810日時点では、仙流荘経由で北沢峠に至るルート以外に、新宿から直接広河原までアクセスできる夜行バスが、山梨交通から運行されている。使用する機材は分からないが、これは値段も8,000円と少し安く、4時間ほど大休憩があるので登山前の休息もある程度は取れそうなプラン。また、今回利用したバスよりもバスに乗っている時間が短いにも関わらず、メジャーな登山口の一つである広河原まで直接行けるのも嬉しい。ある程度日にちが近くならないと運航するかわからないのが少しリスクだが、毎日アルペン号よりはまともな体調で登山をスタートできそうな気がする。


<次回以降使おうと考えている移動手段②(登山口の近くで前泊)>
北沢峠にはこもれび山荘の他に、長衛小屋や少し歩くが馬ノ背ヒュッテなど、いくつか山小屋がある。食事付きで予約すれば荷物も減らせるし、夜明け後の雲が少ないモルゲンロートは、山小屋に泊まった人のみが楽しめる。時間が経つにつれ雲が出てくるので、写真を撮るにしても夜明け直後が綺麗だと思う。特にハイシーズンの夏山では食事の準備や寝床の確保があるので、日程が決まったら早めの電話予約をすることが必須となるけど、せっかくの南アルプスの景色、心ゆくまで泊まりで堪能してほしい。(今回は予約でいっぱいで部屋が確保できなかった)


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