朝日新聞の記者である作者が、最近の南米・コロンビアで起きた和平について現地での取材をベースに書いたのが、この「熱狂と幻滅 コロンビア和平の深層」。コロンビアにはボゴタに2回ほど出張で行ったことがあるが、この本を読むまでそんなに危険な国だったとは思いもよらなかった。(今思い出せば、市内を移動する際には防弾車を使用していたので、過去の危険に対する備えの名残だったのかもしれない)
コロンビアという国は、過去にデフォルトしたことのない南米でも優等生の国だが、この本にある通り国内の反政府組織(ゲリラ)との戦いが本当に最近まで続いている珍しい国。コロンビアや中南米に仕事関係で行ったり滞在する人は、事前に読んでおくとコロンビア人の微妙な心境や機微がわかりやすくなるかもしれない。新しい本ではあるが、普段あまり接することのないコロンビアという国の歴史を知る上でとても勉強になる本だった。
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