2019年1月に、週末を利用して長野県松本市に1泊2日の小旅行をしてきた。既に5回は訪れているこの山に囲まれた街は、その寒さが気に入っているので、冬に訪れるのが定番になっている。(今年は暖かいせいか、街中に雪はほとんど積もっていなかったが、東京とは違った寒さ)以前と比べると近年は観光地化がやや進み、昔ほど素朴なイメージではなくなってしまったが、民芸あり、城あり、温泉有り、グルメありと、訪れる人の心に刺さる「何か」を持っている雰囲気は変わらず。何度来ても楽しめる松本、今回も楽しい旅になった。
今回宿泊したのは、旅館 東石川さん。松本の北にある浅間温泉郷にあり、開湯1300年の松本の奥座敷と言われる歴史ある温泉街。高級リゾートで有名な星野リゾートが展開する「界 松本」もこの浅間温泉郷にある。松本駅前や市内のバス停からはバスが出ているが、頻度はそこまで多くなく、夜も終わるのが早いので、時間がない人はタクシー利用がおすすめ。
直前に決めた旅だったので、宿泊場所は空いているところをメインに探したが、この宿は大当たり。素泊まりで一人9,000円程だが、建物も蔵造の古い建物で趣があり、お風呂も源泉かけ流し。アルカリ性のしっとりした肌触りで熱すぎず、冬の冷たい空気のもとでいつまででも露天風呂に入っていられる。貸切風呂もあり、自分たち以外に1組しか泊まっていなかったので、自由に使えたのもポイントが高い。次に松本を訪れる際にも是非利用したいいい宿だった。(朝食もおいしく、周りに飲食店が少ない土地柄なので、次は食事つきのプランにするつもり)
翌日は、松本のシンボルである国宝・松本城へ。日本に5つある国宝のお城の一つは、1504年に築城され500年の歴史を誇る。急な階段や狭い窓が実戦を想定した造りである一方、江戸時代に徳川家光(徳川幕府の3代目将軍)を迎えるために増築された赤い欄干の月見櫓とのコントラストも面白い。写真が好きな人には絶好の被写体だと思うが、城の周りは無料で入れるので、早朝の雲の少ない時に行くと綺麗な青空の写真が撮れる。あと、城の中は靴を脱いで歩く仕様だが、真冬で木の床が異様に冷たく、できることならスリッパ持参していくのがおすすめ。
次に向かったのは、松本市美術館。草間弥生のオブジェで有名なこの美術館は、入口が一番テンションが上がると思う。ブラジルのサンパウロにも美術館が設立されており、もしかしたら日本よりもブラジルの方が知名度があるかもしれない芸術家で、生まれが松本という縁でここに展示がされているらしい。美術館としては光に溢れた気持ちのいい建物だったが、今回訪問した時の展示はそこまで心惹かれなかった。その後は、街をぶらぶらして、帰路についた。
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