2016年10月27日木曜日

神様のカルテ(映画)

2011年公開の日本映画。主人公は、長野県のある病院に勤める男性医師。映画を通じて、医療の現場に携わる人間の思いが綴られている。同名の小説が原作で、作者の夏川草介氏は、現役の医師。ジャンルとしてはヒューマンドラマ系で、油断しているとぼろぼろ泣ける。

(映画,comより画像を引用)

大体原作を知っている映画は、自分の中でキャストのイメージが出来上がっていることが多い。そのため、いい映画でもなんとなくコレジャナイ感があって楽しめなかったりするのだが、この映画にはそれがなかった。キャスティングをした人に拍手を送りたいくらい。

ちょっと病弱だけど芯の強い印象の主人公を演じる櫻井翔、どこか掴みどころのない、けれど優しく包み込んでくれるような雰囲気のヒロインを演じる宮崎あおい。お互いが本当によくはまっていた。脇を固めるキャストでは、(個人的に好きなのもあるけど)池脇千鶴が一番輝いていた。主人公とは別世界を生きるヒロインと違い、同じ世界で同じモノを見ているからこそ理解できることがある。その立ち位置は、もう1人のヒロインと言えるかもしれない。ちょっとキツめなんだけど実は主人公のことを想っている、という健気さもぐっとくる。また、意外に原田泰造が、原作の大雑把なようで実は繊細なキャラともマッチして存在感があった。

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